利用者の自宅に伺いサービスを行うホームヘルパーは、第一印象が決まる初回訪問では気を付けていても、二回目以降の訪問でうっかり配慮に欠ける行動をとることがあります。毎日のように訪問していたとしても、利用者が自宅に他人を受け入れてくれているという事実をホームヘルパーは忘れてはなりません。気持ちよく毎回サービスを受け入れてもらうには、服装や身だしなみも大切です。

事務所でユニフォームが用意してある場合には、きちんと着用することが原則ですが、洗濯さえしていれば着古したユニフォームでもいい、ということではありません。色褪せがあれば、事務所側に交換を要求したり、しわしわの襟や裾のほつれなどにも気を付け、清潔感を心がけることが大事なのです。ユニフォームがないケースでは、それに準ずる服装をし、Tシャツよりもポロシャツ、ジーンズよりもコットンパンツ、喪服をイメージする黒を避け、明るい色をチョイスするのがポイントです。また、安全面に考慮して、ヒールの高い靴やサンダルは避けるようにします。基本は、玄関で手間をとることなく、さっと脱ぎ履きできて、車いすにひっかからない紐のないものがよく、マジックテープ式のスニーカーが適切でしょう。

そして、髪は清潔感を大切にし、長い人は後ろで一つに束ねるようにします。お団子ヘアはすっきりしていいのですが、装飾のあるバレッタやヘアピンは、一切使わないようにしなければなりません。なぜなら、利用者がふらついたときに、うっかり髪をつかんだりすることがあるからです。その際にピンがささる危険もあるので、あらかじめ回避しておくことが重要なのです。